ママチャ110kgで山梨出張③(2011.2.21)
想定外の追加変更要請を何とかこなし客先を出たのが。
16時頃、予定は14時だったので2時間程押してしまう。
これから牧馬峠経由で走ると宮が瀬に着く前に山中で完全に真っ暗になってしまう。
しばし迷う、、、も、今日の出張の目的は”牧馬峠”なので、、、いや”仕事”なのだけれども、、、
取り敢えず牧馬峠を目指す。
ついでに無駄に桂川まで降りて藤野方面に登り返す事にした。
チャリでは初めての道なのでワクワクする。
こういうワクワクする気持ちが最近薄れていたな。
つづら折れを落ちる感じで下って、谷間の橋を渡ってなかなかのヘアピンを登って行く。

一汗完了、体が循環してくるのをひしひしと感じる。
よしよし、、、やる気が湧いてきたぞ。
520号線をDHして最後のUターンコーナー。
そこから登り秋川キャンプ場脇、秋川橋を過ぎて藤野からの76号線とぶつかる。
これを右折。
私が通称”赤い十字架道路”と呼んでいる日蓮から牧野へ抜ける林道を抜ける。
大橋の手前を左へ登って行く。
この途中に大きな赤い十字架を描いた建物がある。
夜間走ると突然ライトに照らされるこの十字架に背筋がゾクッとする道なのだ。
この登りもなかなかのもの。
緩んだ体+重量級ママチャリの110kgだと殆どの登りが”なかなかのもの”となってしまうのだが。
ロードやクロスバイクなら高速坂、、、ってな事になるのかもしれない。
無いものねだりをしていても坂は登れない。
大汗ぶっかいてえっさほいさとペダルを踏み込む(決して廻せない)。
コーナーは全部ダンシング、、、いや、、、こりゃ立ち漕ぎだな。
西日が強烈だ。
・・・つ~ことはもう直ぐ日が沈む、、、せめて”赤い十字架”は越えておかないと、、、怖い。
50過ぎのオヤジでも怖いモノは怖いのだ。

真っ暗な山道のコーナーを曲がる。
突然目の前にライトに浮き上がる真っ赤なデッカイ十字架が描かれた建物が出現、、、これは怖いよ。
登りだからそう簡単には逃げられない、長い時間、背後から赤い十字架に見送られる、、、キャー!!
・・・てなことで明るい内に通過したいのだ。、
あったよ、あったよ、、、何事もなく通過。
しっかし西日の赤い十字架もそれはそれなりに怖かったぞい。
この辺り、、、人の姿を一度も見たことがないのもさらに嫌な感じがするぞい。
(後で調べたら”シオン祈祷院”というようだ、正体が分かってもやっぱ怖いぞ)
夕日があたっている場所でパチリ。

あしながおじさん

下りみたいだけど登りなのね。

林道を抜けて517号線に合流する。
この先のT字でどっちに曲がるかを決めなければならぬ。

左(517号)ならプレジャーフォレスト正面に出て412号から戻る軟弱ルート。
右(518号)なら厳しい牧馬峠の根性ルート。
ここは迷わず”右の根性ルート”だしょ。

で、右、、、暫くは閑散とした村間のゆるい登りを走る。
突如、目玉道路がお出まし。

きましたお~、牧馬峠への根性ルートが。
12%???この先の坂はもっときつそう見えるが、、、本当に12%しかないのかいな?
一度だけRYUさんとママチャリで登ったけど、あん時はこんなに荷物は積んでなかったかんな~。
今日はどうかな~。
行ってみる。
ギッシ、、、ギッシ、、、、キューィン!!
久し振りにベルトが悲鳴をあげている。
この音は和田峠で聞いて以来だな。
しっかしチャリ、おめえメッチャおめえ!!
体は登ってるのにチャリが股の間からずり落ちて行く感じ、、、
何とか厳しい所は登り切りたいのよ!
やった、コーナーまで登れた。
気が緩む。
・・・うぅアカン、ペダルが降りない!
・・・停まっちまう!
・・・トン・・・
・・・ふぅ~・・・
ダメだこりゃ、重すぎら。
先の写真の急勾配は何とか登ったので良しとするか。
脚が笑ってら。
ドリンク飲んで登ってきた道を振り返ってみる。

そしてこの先もまだくねくね・・・と。

今日のドリンクはクエン酸飲料薄目。

うんしょ、と再び乗車、、、
休んだので脚が力を取り戻してきたな。
17:11 程なく峠。

ここからゲート先は細い道(車はすれ違えない)

そして道志みち(413号線)に合流まで豪快にDH、、、
と思ったら無駄に川面まで降りてしまうので最後に長い直線登りを見舞われた。
これ、、、牧馬峠で疲労してDHで冷えた脚には結構厳しい、、、侮れない。
そういえば前回もこの登りでRYUさんの背中が見えなくなったんだった。
ここから先は日が暮れてしまったので写真はなし。
道志みち(413号線)に合流、、、
さて再び左か右か、、、運命の選択の時間が訪れた。
左(413号線)青山~三ヶ木~城山ダムと明るいルート。
右(64号線)一山越えて鳥屋へと抜ける山間ルート(漆黒のトッピングつき)。
暗いのが少々気になるが、右の山間ルートを選択。
牧馬峠で”今日は迷ったら厳しい方を選択する”と決めた。
なかなかの根性の持ち主だな、俺、、、等と自画自賛してみる。
それにしても暗い暗い、、、それに寂しい、、、
”この世に独り残されてしまったんじゃないか?”と感じる、、、
このまま人里に降りてももうこの世には誰も居ないんじゃないのか?と、、、
その位寂しい。
鳥屋の民家の灯が見えると、なにやらホッとしてしまった。
さて、鳥屋のT字。
今日3度目の運命の選択。
左は関から412号線で明るい安全ルート。
右は宮が瀬に登って湖半周のちょっと根性ルート。
真っ暗な中での選択。
”迷ったら厳しい方”のルールに則り、右を選択。
この調子では夕食に間に合いそうにないので”まだ無事”の連絡を兼ねてカミさんに電話する。
寒くなってきたのでカッパを羽織る。
羊羹での補給もしておく、寂しい、寒いときには補給に限るな。
出張で来ている事を忘れ、”何でこんなに荷物積んでるんだ?”等と文句を言ってみたりする。
鳥屋から登って宮が瀬に出た。
・・・登って出るっていうのが、宮が瀬が人造湖たる所以か、、、
いや違うな、山中湖なんぞは”半端無く登って”出るもんな。
さて、4回目の選択。
左(時計回り)は1/3周回ほどして412号線で戻るコース
右(反時計回り)はヤビツ分岐などを通り2/3周回トンネル多々の根性コース。
これも厳しい方の右、根性コースを選択。
走り出すも漆黒。
ここの暗闇は湖とトンネルがあるせいか本当に暗くて寂しくて不安な感じになる。
とても嫌な感じ。
昔は身投げが多かったというやまびこ大橋からの7連続トンネル。
あまりの寂しさで身投げしたくなるほどの孤独感を感じてしまった。
車も数台しか通らなかったせいかもしれない。
前も後ろも真っ暗、、、ブルベは孤独・淋しい・暗闇・さらには睡魔との闘いなのだろうな、厳しいな。
DNFの悔しさと完走の達成感ったらないだろうな。
さて、宮が瀬周回後、半原から愛川工業団地に抜けて昭和橋を渡り、最後の陽光台坂を一気に登り帰宅。
重量級の割には疲労は少なかったな。
何のかんのと寂しさ、孤独感などをたっぷり堪能できたし、重量級ママチャリはシンドイ事も体感できた。
これに”軽い遭難”をトッピングした場合、追加して”悲壮感”、”危機感”など堪能できそう。
でも暗闇は怖かんね、、、ほんとにさ。
なめて掛かると、一発おみまいされるよ。

走行データ
距離 87.63km
時間 4h29m43s
平均 18.2km/h
最高 54.0km/h
積算 14,583km(もうすぐ1万5000キロ、、、我が家の車よか走ってんな)
重量 110kg(チャリ22+荷物12+自分76)
で、後日談
翌週、同じ会社に出張、今回は忠ちゃんが一緒なので軽のオープンカーで出掛けた。
(それで顰蹙を買う会社ではないことは明記しておかねばなるまい)
思いっきり寒かったが帰りはチャリで走ったと同じルートを攻めてもらった。
忠ちゃんは峠攻めるの好きだから流石に速かった。
DHは俺とっても怖かったもん。
この人に煽られたらDHでも道穣るわ、俺。
オープンにして意気揚々と客先を出発する馬鹿と忠ちゃん。

途中で寄ったコンビニの駐車場。
スーツのポケットに入れておいたデジカメがドアの外に垂れた状態で力強くドアを閉めてしまった。
デジカメがバッチリ挟まって
”ごつん!”
という鈍い音と共に液晶がまっぷたつになって全く映らなくなってしまった。
トホホ・・・である。
P.S. RYUさん情報
本人、隠密行動を所望の為、当面非公開ということになりました。
面倒くさい人です(笑)。
何してるのかって?
みんなが知ったら”え~っ!!!”って言われちゃうだろうなぁ~。
言いたいなぁ~、俺には真似できないもんなぁ~
・・・などと小出しにしてみる
16時頃、予定は14時だったので2時間程押してしまう。
これから牧馬峠経由で走ると宮が瀬に着く前に山中で完全に真っ暗になってしまう。
しばし迷う、、、も、今日の出張の目的は”牧馬峠”なので、、、いや”仕事”なのだけれども、、、
取り敢えず牧馬峠を目指す。
ついでに無駄に桂川まで降りて藤野方面に登り返す事にした。
チャリでは初めての道なのでワクワクする。

こういうワクワクする気持ちが最近薄れていたな。

つづら折れを落ちる感じで下って、谷間の橋を渡ってなかなかのヘアピンを登って行く。


一汗完了、体が循環してくるのをひしひしと感じる。

よしよし、、、やる気が湧いてきたぞ。

520号線をDHして最後のUターンコーナー。
そこから登り秋川キャンプ場脇、秋川橋を過ぎて藤野からの76号線とぶつかる。
これを右折。
私が通称”赤い十字架道路”と呼んでいる日蓮から牧野へ抜ける林道を抜ける。
大橋の手前を左へ登って行く。
この途中に大きな赤い十字架を描いた建物がある。
夜間走ると突然ライトに照らされるこの十字架に背筋がゾクッとする道なのだ。

この登りもなかなかのもの。
緩んだ体+重量級ママチャリの110kgだと殆どの登りが”なかなかのもの”となってしまうのだが。
ロードやクロスバイクなら高速坂、、、ってな事になるのかもしれない。
無いものねだりをしていても坂は登れない。
大汗ぶっかいてえっさほいさとペダルを踏み込む(決して廻せない)。

コーナーは全部ダンシング、、、いや、、、こりゃ立ち漕ぎだな。
西日が強烈だ。

・・・つ~ことはもう直ぐ日が沈む、、、せめて”赤い十字架”は越えておかないと、、、怖い。
50過ぎのオヤジでも怖いモノは怖いのだ。


真っ暗な山道のコーナーを曲がる。
突然目の前にライトに浮き上がる真っ赤なデッカイ十字架が描かれた建物が出現、、、これは怖いよ。
登りだからそう簡単には逃げられない、長い時間、背後から赤い十字架に見送られる、、、キャー!!

・・・てなことで明るい内に通過したいのだ。、
あったよ、あったよ、、、何事もなく通過。
しっかし西日の赤い十字架もそれはそれなりに怖かったぞい。

この辺り、、、人の姿を一度も見たことがないのもさらに嫌な感じがするぞい。
(後で調べたら”シオン祈祷院”というようだ、正体が分かってもやっぱ怖いぞ)
夕日があたっている場所でパチリ。

あしながおじさん

下りみたいだけど登りなのね。

林道を抜けて517号線に合流する。
この先のT字でどっちに曲がるかを決めなければならぬ。

左(517号)ならプレジャーフォレスト正面に出て412号から戻る軟弱ルート。
右(518号)なら厳しい牧馬峠の根性ルート。
ここは迷わず”右の根性ルート”だしょ。


で、右、、、暫くは閑散とした村間のゆるい登りを走る。
突如、目玉道路がお出まし。

きましたお~、牧馬峠への根性ルートが。

12%???この先の坂はもっときつそう見えるが、、、本当に12%しかないのかいな?
一度だけRYUさんとママチャリで登ったけど、あん時はこんなに荷物は積んでなかったかんな~。
今日はどうかな~。
行ってみる。
ギッシ、、、ギッシ、、、、キューィン!!

久し振りにベルトが悲鳴をあげている。
この音は和田峠で聞いて以来だな。
しっかしチャリ、おめえメッチャおめえ!!

体は登ってるのにチャリが股の間からずり落ちて行く感じ、、、

何とか厳しい所は登り切りたいのよ!

やった、コーナーまで登れた。

気が緩む。



・・・トン・・・
・・・ふぅ~・・・

ダメだこりゃ、重すぎら。

先の写真の急勾配は何とか登ったので良しとするか。
脚が笑ってら。
ドリンク飲んで登ってきた道を振り返ってみる。

そしてこの先もまだくねくね・・・と。

今日のドリンクはクエン酸飲料薄目。

うんしょ、と再び乗車、、、
休んだので脚が力を取り戻してきたな。

17:11 程なく峠。

ここからゲート先は細い道(車はすれ違えない)

そして道志みち(413号線)に合流まで豪快にDH、、、

と思ったら無駄に川面まで降りてしまうので最後に長い直線登りを見舞われた。

これ、、、牧馬峠で疲労してDHで冷えた脚には結構厳しい、、、侮れない。
そういえば前回もこの登りでRYUさんの背中が見えなくなったんだった。
ここから先は日が暮れてしまったので写真はなし。

道志みち(413号線)に合流、、、
さて再び左か右か、、、運命の選択の時間が訪れた。
左(413号線)青山~三ヶ木~城山ダムと明るいルート。
右(64号線)一山越えて鳥屋へと抜ける山間ルート(漆黒のトッピングつき)。
暗いのが少々気になるが、右の山間ルートを選択。

牧馬峠で”今日は迷ったら厳しい方を選択する”と決めた。
なかなかの根性の持ち主だな、俺、、、等と自画自賛してみる。

それにしても暗い暗い、、、それに寂しい、、、

”この世に独り残されてしまったんじゃないか?”と感じる、、、
このまま人里に降りてももうこの世には誰も居ないんじゃないのか?と、、、
その位寂しい。
鳥屋の民家の灯が見えると、なにやらホッとしてしまった。

さて、鳥屋のT字。
今日3度目の運命の選択。
左は関から412号線で明るい安全ルート。
右は宮が瀬に登って湖半周のちょっと根性ルート。
真っ暗な中での選択。
”迷ったら厳しい方”のルールに則り、右を選択。

この調子では夕食に間に合いそうにないので”まだ無事”の連絡を兼ねてカミさんに電話する。

寒くなってきたのでカッパを羽織る。
羊羹での補給もしておく、寂しい、寒いときには補給に限るな。

出張で来ている事を忘れ、”何でこんなに荷物積んでるんだ?”等と文句を言ってみたりする。
鳥屋から登って宮が瀬に出た。
・・・登って出るっていうのが、宮が瀬が人造湖たる所以か、、、

いや違うな、山中湖なんぞは”半端無く登って”出るもんな。

さて、4回目の選択。
左(時計回り)は1/3周回ほどして412号線で戻るコース
右(反時計回り)はヤビツ分岐などを通り2/3周回トンネル多々の根性コース。
これも厳しい方の右、根性コースを選択。

走り出すも漆黒。

ここの暗闇は湖とトンネルがあるせいか本当に暗くて寂しくて不安な感じになる。
とても嫌な感じ。
昔は身投げが多かったというやまびこ大橋からの7連続トンネル。
あまりの寂しさで身投げしたくなるほどの孤独感を感じてしまった。
車も数台しか通らなかったせいかもしれない。
前も後ろも真っ暗、、、ブルベは孤独・淋しい・暗闇・さらには睡魔との闘いなのだろうな、厳しいな。
DNFの悔しさと完走の達成感ったらないだろうな。
さて、宮が瀬周回後、半原から愛川工業団地に抜けて昭和橋を渡り、最後の陽光台坂を一気に登り帰宅。
重量級の割には疲労は少なかったな。
何のかんのと寂しさ、孤独感などをたっぷり堪能できたし、重量級ママチャリはシンドイ事も体感できた。
これに”軽い遭難”をトッピングした場合、追加して”悲壮感”、”危機感”など堪能できそう。
でも暗闇は怖かんね、、、ほんとにさ。
なめて掛かると、一発おみまいされるよ。



距離 87.63km
時間 4h29m43s
平均 18.2km/h
最高 54.0km/h
積算 14,583km(もうすぐ1万5000キロ、、、我が家の車よか走ってんな)
重量 110kg(チャリ22+荷物12+自分76)
で、後日談
翌週、同じ会社に出張、今回は忠ちゃんが一緒なので軽のオープンカーで出掛けた。
(それで顰蹙を買う会社ではないことは明記しておかねばなるまい)
思いっきり寒かったが帰りはチャリで走ったと同じルートを攻めてもらった。
忠ちゃんは峠攻めるの好きだから流石に速かった。
DHは俺とっても怖かったもん。
この人に煽られたらDHでも道穣るわ、俺。
オープンにして意気揚々と客先を出発する馬鹿と忠ちゃん。

途中で寄ったコンビニの駐車場。
スーツのポケットに入れておいたデジカメがドアの外に垂れた状態で力強くドアを閉めてしまった。
デジカメがバッチリ挟まって
”ごつん!”
という鈍い音と共に液晶がまっぷたつになって全く映らなくなってしまった。
トホホ・・・である。

P.S. RYUさん情報

本人、隠密行動を所望の為、当面非公開ということになりました。
面倒くさい人です(笑)。
何してるのかって?
みんなが知ったら”え~っ!!!”って言われちゃうだろうなぁ~。
言いたいなぁ~、俺には真似できないもんなぁ~
・・・などと小出しにしてみる

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